2006年08月16日

ジャンピエールさんのギター工房

 今日もよく歩く日だ。宮殿を後にしてジャンピエールさん宅に向かう。
途中でサンドイッチ屋さんに入ってお昼。直径40cm、高さ70cmぐらいの肉塊(羊みたい)を回転させてあぶり焼きしたものを、こそげ取ってパンに挟んでくれる。この量がハンパじゃない。パンの幅ほど肉がはみ出ている。さらにポテトフライをあふれんばかりにトレーに盛り上げてくれる。ウマかったが量が多すぎた。

 ジャンピエールさんは松村さんと同じブーシェ門下なのだが、プロ作家にはならずずっと公務員をされている。ちなみに奥様は医者で息子は検事だそうな。
お部屋には日本式の座卓が置かれているほか、書や奈良の水彩画などもあってなかなかの親日家でいらっしゃる。すでにグロンドーナさんも見えていて、さっそくジャンピエール氏所蔵のブーシェギターで「グラナドスのアンダルーサ」を演奏。まろやかな音色で且つきちんとした輪郭もある響きだった。彼の演奏をしばしば生で聴けるだけでもパリに来た値打ちがある。好きな曲なので胸にぐっとくるものがあった。

 そのあと下の工房へ案内される。ここからも感動の連続。
決して広くない工房。作業台の周辺では人が対向できないほど。でもギターを作るには十分な世界なんだと想う。
そして往年のロベール・ブーシェが実際に使っていたという道具や治具類を次々と見せてくれる。それらは市販品ではなくオリジナルだ。どれもこれも理にかなっていて驚かされる。今でも使えるものもある。「これはこうして使うんだよ」と英語で丁寧に説明してくれる。その英語の流暢さもさることながらジャンピエールさんの嬉々とした表情がなんとも印象的だった。氏はもっと説明したかったようだが、パリに戻って次の予定がある旨を告げる。ジャンピエールの姿を見ているとブーシェさんを思い出すよといった松村さんも昔を思い出しておられたようだ。

 最後にジャンピエール最新作の塗装前のギターを拝見した。それは非常に美しく作られていて、軽く叩いてサウンドホールに耳を向けると澄んだ残響が長く続いた。


craftm_PD_jan1.jpg craftm_PD_jan2.jpg craftm_PD_jan3.jpg craftm_PD_jan4.jpg

左から グロンドーナさん 、 説明するジャンピエールさん 、 力木接着治具 、 刃物はマグネットに固定

posted by nara_craftm at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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