2006年08月16日

ヴェルサイユへはこうして行きます

 実は松村さんと同じブーシェ門下のジャンピエールさんの工房がヴェルサイユにあるのでお邪魔するついでに宮殿にも寄って行こうということで、工房のほうがプライオリティが高い。なお松村さんはグロンドーナさんと別の用事を済ませてから、彼といっしょにジャンピエールさん宅で我々と合流する予定。

 ヴェルサイユへはメトロからRER(エール・ウー・エール:郊外高速鉄道)に乗り換えていく。我々はアンヴァリッドという駅でRERに乗り換えることにした。メトロの切符は自販機で買えるが日本とは違って画面と対話していく方式、これが地元の人でも敬遠するほどややこしい。それよりも窓口で「カルネ」と言えば10枚の回数券を10ユーロちょっとで買える。これがお得で便利。RERにも乗れる。
 
 そしてアンヴァリッド駅、地上にあるナポレオンが眠るというアンヴァリッド(廃兵院と訳されるドーム型の建物)にはまた今度ということにして、そのままRERの改札を通ってホームに出た。もうすぐ電車が来るというとき、福田君が重要なことに気がついた。「このカルネ(切符)ではヴェルサイユに行けないみたいです!」「えっ?」

 ガイドブックをチェックするとヴェルサイユはパリ市外でなのでカルネの範囲外、切符を買いなおすことと書いてある。RERには切符の車内販売も駅の清算所もない。なので無賃乗車で多額の罰金となる。パリはこういうことには特に厳しい。外国人旅行者とて容赦はない。あやうく犯罪者になるところだった。
 なんとか切符売り場を探して、窓口のおねえさんに言われるまま「ヴェルサイユ宮殿入場券つき往復切符」を買った。この切符のおかげで、今日一日「ラッキー!」を連発することになる。

 ヴェルサイユへの電車はほとんど観光客だった。それも英語がよく聞こえてきた。その内容はイマイチわからなかったが、なぜかホッとしたような懐かしい気がした。


craftm_PD_ver1.jpg craftm_PD_ver2.jpg craftm_PD_ver3.jpg
左から 私の後ろが庭園 、オーク材組木のフローリング(一辺約1m) 、 大理石の階段手摺りに鉄製の千切り



 ヴェルサイユ駅を降りて宮殿に向かう。その数百メートルのアプローチからきちんと作品になっている。もう少し季節が進めば両脇の街路樹(おそらくセイヨウトチノキ : マロニエ)に花が咲いて見事なんだろう。見上げると8割の青空に真っ白な雲がキラキラしている。

 これでもかという装飾の門をくぐってビデオを回す。パン&ズーム。そして最後に映し出されたものは「長蛇の列」。そうかここは年がら年中行列ができるところなんだ。少なくとも1時間コースかなと思っていると、メンバーも口々に、「これ、並ぶのぉ?」「オレは並ぶぞ」「・・・ここまで来ただけでもいいか....」とか何とか。

 よく見ると入り口がいろいろある。どうも長蛇の列は当日券を買って入る人のようだ。パリじゅうの美術館や名所をフリーで入場できるという「カルト ミュゼ」というパスを持っていると「お先にー」とすっと入れる入り口もある。さて我々のアンヴァリッド駅で買った「入場券付きの乗車券」ならどうか。ダメモトで「これで入れますか?」と聞いてみると、”Of course! ”。ラッキー、待ち時間ゼロで入場できた。

 何度かテレビで見た記憶と照合しながら順路にしたがって進む。どの部屋も当時の職人・芸樹家たちの見事な作品を鑑賞することができた。壁も天井もぎっしりと絵画で埋め尽くされ、大理石の柱や天井の回り縁までもれなく彫刻や装飾が施されている。自分が興味があった家具調度品も同じ様式だった。いくらフランスの王侯貴族とはいえこんな部屋でよく寝泊りが出来るものだと感心する。政治や外交上の理由もあったのだろうか。世俗的なものは何も存在せず全て神聖。断頭台に送られたマリー・アントワネットを想った。
 原野を切り拓いて宮殿が完成するまでのプロセスを順に描いた何枚かの絵が最も印象に残った。

 外に出ると宮殿にもまして前庭のすごさに驚かされる。2470ヘクタールという果てしない広さ(皇居は約140ヘクタール)。端は地平線だ。縦横に巡る運河の総延長も24Kmという。単に広いだけでなくきちんと管理された庭園なのである。多くの噴水や面白い建物も点在する。今はサイクリングができて、ボート遊びもできるという。小さな電車も走っていた。こんど来た時は絶対にサイクリング!!

posted by nara_craftm at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/22426842

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。