2006年08月17日

ロベール・ブーシェのお墓参り

 パリでの初日。今日は楽器屋さん通り→ロベール・ブーシェのお墓→リベルト・プラナスさんのギター工房で交流会という段取りになっているが、その前にホテルのオーナーから頂いたシャンパンで朝食パーティをすることになった。さっそく駅前の朝市へ。生魚以外は何でも手に入る。特にチーズのバラエティには驚かされる。京都から別途パリ入りしている佐々木さん(女性)が朝早くからパーティーのお膳立てをしてくれた。ほんとうにメルシー!、感謝感謝。

 ちょっとホンノリ気分でギター片手に街に繰り出す。楽器屋通りはホテルから歩いて行ける。なるほどたくさん並んでいる。わがアルトサックスのメーカーであるセルマー社のお店もあった。最も興味をひかれたのは1800年前後の古いギターを修理/販売している工房で、フランス語をもうちょっと覚えてまたきっと来るぞと思った。
 その通りに「イザベルの店」がある。イザベルとは松村さんの若い頃からの知り合いでスペイン出身の女性。今はクラシックギター専門店オーナーだ。パリでギターを売りたければまずイザベルさんを訪ねなさいというほどの店らしい。私たちがギターを持参したのも「あわよくば」という目論見もあったからだ。しかしながら今日は我々に随行する「
ステファノ・グロンドーナ」という日本でもおなじみのイタリアきってのギタリストが主客としてビジネスの挨拶をするにとどまった。ただそのなかでも店員のギタリストが私たちのギターを弾いてくれたのは嬉しかった。

 ロベール・ブーシェのお墓へは郊外電車に乗って行った。下車してからけっこう歩いた。楽器屋街でもよく歩いたので到着したときは足が棒になっていた。
世界の巨匠ブーシェ氏のお墓は思いのほかシンプルであった。墓前にお花や各自のギターを捧げる。松村さんは目下翻訳中のブーシェ氏のギター製作記録(仏語書籍)を捧げる。そして記念撮影となるのだが、、、、

 実は大変なことが起きた。
各自デジカメでパチパチしていると墓地の監視員が恐い顔をして近づいてきた。どう見ても家族には見えない東洋人が寄ってたかって墓の前でゴソゴソというのは、なるほど尋常ではなかろう。案の定、「ここでいったい何をしているんだ。今撮影した画像を消しなさい!」とジェスチャーとドスの聞いた声。しかも写真を消しただけでは済まないような雰囲気もあった。タイミングの悪いことに、フランス語を話せる松村さんはお花を買いに行ってここにはいない。

 この危機を救ったのは唯一の西洋人であるステファノ・グロンドーナさんだった。
英語やスペイン語は達者なグロンドーナさんもフランス語は勉強中。それでも必死に説明した。ただ表情は極めて穏やかだ。「この墓には貴国の偉大なギター製作家が眠っている。彼らもギター製作家ではるばる日本からやってきた。尊敬するマエストロにパワーとイマジネーションを与えていただくために....」云々。しばしのやりとりの後、二人が握手した。そして私とも。ほっと胸をなでおろした次第。グロンドーナさんに英語でお礼を言った。

craftm_PD_oldluth.jpg craftm_PD_isabel.jpg IMG_51461.jpg
古弦楽器工房 、私のギターを弾くイザベルさんのお店のギタリスト 、ブーシェの墓前にて
posted by nara_craftm at 08:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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