2006年08月17日

はじまりはじまり

 初めての海外それもツアーじゃなくすべて自分たちで手配して行動しました。
めくるめく感動、ふれあい、不安、緊張、そして夢・・・・素晴らしかった8泊10日の旅行記です。
主な目的は、ロベール・ブーシェの研究会参加とドイツへのギター材料買い付けでした。

 
 

まずは今回のメンバー紹介から

  松村雅亘 さん : 大阪のギター製作家。ロベール・ブーシェの愛弟子、1980年にはパリでギターを製作。国内外でギター文化の拡大にご活躍。
  中村 通さん  : 福岡のギター製作家、ミュージシャン。大手ギターメーカー勤務後独立。
  松本 さん   : 大阪のギター製作家。スペインで修行、ロマニリョスの講習にも参加。
  福田寛紀さん : 大阪のギター製作家。第1回、2回のアマチュアギター製作コンテストで入賞。
  田中 慎さん   : 京都のプロギタリスト。最盛期のロベール・ブーシェのオーナー。
  丸山利仁 : 筆者

craftM_PD_member12.jpg craftM_PD_member22.jpg
posted by nara_craftm at 09:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ギターを機内に持ち込みたい

 完成したばかりのギターをパリで弾いてもらうのも今回の大きな目的。私のほかに製作家の福田君と、松本君も持ってきていた。
飛行機の荷物室へは無条件に入れてくれるのだが、スーツケースと同じように扱われると思うと大いに心配だ。

 ここで今回の引率教官、海外経験豊富なギター製作30年の松村さんにまずお世話になる。彼の搭乗受付嬢との交渉によって、なんとか「機内担当に任せます」ということになった。
そして機内入口で我々のギターケースを見た乗務員、なんとファーストクラスの一角に納めてくれた。めでたしめでたし。
ボーイング777という大きな飛行機だったということも幸いした。

とくとく情報 円をユーロに換金するときは、泉州銀行や紀陽銀行なら1ユーロで2.5円から3円お得です。
詳細は銀行のHPを。

posted by nara_craftm at 09:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

パリ着 : 空港からが大変でした

 12時間のフライトも二度の食事と絶え間ない会話とアルコールであっという間に過ぎた。
シャルル・ド・ゴール空港はあきれるほど広い。到着してから荷物を受け取ってバス乗り場を探すまで2時間ほど経過。ロワシーバスという2台連結のバスに乗り込む。それぞれが大きなスーツケースとギターを持っているが、バスの連結部などに置き場があるので大丈夫。行き先はパリの
オペラ駅(もちろんあのオペラ座のこと)でおよそ1時間かかる。
道中の田園風景は良かったのだが、なんとも運転が....巨大なバスなのにルノーやシトロエンをスイスイ抜いていく。狭い街中の道でもブンブンと走る。急発進に急停車。ついにメンバーの一人がダウン...

 やっとこさオペラ駅到着。そこで見たものは「オペラ座」。さすがに巨大で独特な風格があった。ライトアップも美しかった。みんな疲れてはいたがちょっと元気をもらった。
さてモンマルトルのホテルへはまだ関門があった。両手と肩に大きな荷物を携えてあのメトロ(地下鉄)に乗り込むのだ。何事も勉強とパリ在住経験者のリーダー松村さんのあえての決断だ。見るからに治安が悪そうな夜のメトロ、しかも初めて。単独ではありえない行動だ。実はこれでこの先の度胸がついた。

 ヴィリェという駅からホテルまでトランクを引きずって約10分。下町のマルゼルブホテルという滞在型の宿。キッチンが付いているのが特長で一泊79ユーロ。ここで6泊することになる。


craftm_PD_room1.jpg craftm_PD_room2.jpg 

ホテル室内 
posted by nara_craftm at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ロベール・ブーシェのお墓参り

 パリでの初日。今日は楽器屋さん通り→ロベール・ブーシェのお墓→リベルト・プラナスさんのギター工房で交流会という段取りになっているが、その前にホテルのオーナーから頂いたシャンパンで朝食パーティをすることになった。さっそく駅前の朝市へ。生魚以外は何でも手に入る。特にチーズのバラエティには驚かされる。京都から別途パリ入りしている佐々木さん(女性)が朝早くからパーティーのお膳立てをしてくれた。ほんとうにメルシー!、感謝感謝。

 ちょっとホンノリ気分でギター片手に街に繰り出す。楽器屋通りはホテルから歩いて行ける。なるほどたくさん並んでいる。わがアルトサックスのメーカーであるセルマー社のお店もあった。最も興味をひかれたのは1800年前後の古いギターを修理/販売している工房で、フランス語をもうちょっと覚えてまたきっと来るぞと思った。
 その通りに「イザベルの店」がある。イザベルとは松村さんの若い頃からの知り合いでスペイン出身の女性。今はクラシックギター専門店オーナーだ。パリでギターを売りたければまずイザベルさんを訪ねなさいというほどの店らしい。私たちがギターを持参したのも「あわよくば」という目論見もあったからだ。しかしながら今日は我々に随行する「
ステファノ・グロンドーナ」という日本でもおなじみのイタリアきってのギタリストが主客としてビジネスの挨拶をするにとどまった。ただそのなかでも店員のギタリストが私たちのギターを弾いてくれたのは嬉しかった。

 ロベール・ブーシェのお墓へは郊外電車に乗って行った。下車してからけっこう歩いた。楽器屋街でもよく歩いたので到着したときは足が棒になっていた。
世界の巨匠ブーシェ氏のお墓は思いのほかシンプルであった。墓前にお花や各自のギターを捧げる。松村さんは目下翻訳中のブーシェ氏のギター製作記録(仏語書籍)を捧げる。そして記念撮影となるのだが、、、、

 実は大変なことが起きた。
各自デジカメでパチパチしていると墓地の監視員が恐い顔をして近づいてきた。どう見ても家族には見えない東洋人が寄ってたかって墓の前でゴソゴソというのは、なるほど尋常ではなかろう。案の定、「ここでいったい何をしているんだ。今撮影した画像を消しなさい!」とジェスチャーとドスの聞いた声。しかも写真を消しただけでは済まないような雰囲気もあった。タイミングの悪いことに、フランス語を話せる松村さんはお花を買いに行ってここにはいない。

 この危機を救ったのは唯一の西洋人であるステファノ・グロンドーナさんだった。
英語やスペイン語は達者なグロンドーナさんもフランス語は勉強中。それでも必死に説明した。ただ表情は極めて穏やかだ。「この墓には貴国の偉大なギター製作家が眠っている。彼らもギター製作家ではるばる日本からやってきた。尊敬するマエストロにパワーとイマジネーションを与えていただくために....」云々。しばしのやりとりの後、二人が握手した。そして私とも。ほっと胸をなでおろした次第。グロンドーナさんに英語でお礼を言った。

craftm_PD_oldluth.jpg craftm_PD_isabel.jpg IMG_51461.jpg
古弦楽器工房 、私のギターを弾くイザベルさんのお店のギタリスト 、ブーシェの墓前にて
posted by nara_craftm at 08:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

歩きましたぁ〜モンマルトル

 帰りの駅前のカフェ、パリ市内ではないがやはり屋外にテーブルを置いている。そこでビールで一息つく。店員さんに「灰皿を」というと「地面にどうぞ」だと。
 
 パリに戻ってモンマルトルのリベルト・プラナスさんのギター工房をめざす。彼については後で紹介する。
モンマルトルはパリの下町、自由を標榜する芸術家たちが棲んで発達したらしい。そして”最後の印象派画家・ロベール・ブーシェ”も住んだ。彼は五十路手前でギター作りに転向するが最後までモンマルトルに居続けた。狭い道路や路地の両脇には古いアパルトマンがぎっしりと隙間なくしかし整然と並んでいた。

 松村さんの先導で、ブーシェさんとよく散歩したよという通りを歩く。途中で何度か道を聞いた。親切そうに見えて「あさっての方向」を示してくれる輩もいた。モンマルトルの丘といわれるように結構な坂道が続く。足はもとより棒状態で肩にはギターケース、そんなとき「あれがブーシェさんの家や!」と松村さん。みんなの顔からいっせいに感嘆符が発せられる。グロンドーナさんもデジカメを向けた。

 ブーシェさん宅からさらに坂を登るとモンマルトルのシンボル「サクレクール」が眼前にそびえた。これは素晴らしい。なぜか庭にメリーゴーランドがある。残念ながら時間が遅くて中には入れなかったが、しばし眺めるには十分の美しさだった。ただこの界隈は油断禁物地帯でくれぐれも所持品と己(おのれ)を大事にすべし。

 もう7時もまわった。サクレクールを後にして本日のラスト、プラナスさんの工房へ。



craftm_PD_Bhouse.jpg craftm_PD_sc1.jpg craftm_PD_sc2.jpg 

ブーシェの家 、サクレクール(手前はメリーゴーランド) 、 サクレクールの対面側

posted by nara_craftm at 08:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。